第1章  

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……人様の家を訪問するのには、遅すぎる時間だわ。どうしよう……  ためらう陽奈に、心の声が言う。 (陽奈、勇気を出してがんばらないと!この寒空に今夜、眠るところも無いんだよ。さあ、早くインターホンを押して!) しばらく逡巡していたが、陽奈は、大きく息を吸い込むと、思い切ってインターホンを押した。 ドクンドクンと緊張から大きくなる心臓の音が陽菜の耳に響いた。
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