第2章

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理沙がおどけるような口振りで笑いかけると、陽奈の手をとって隣の席に座わらせてくれた。そんな何気ない優しさが嬉しくて、胸がつまる。 ツルツルと熱いラーメンをすすると、ふんわりと湯気が顔にかかって、体の中まで温かくなってくる。 とても美味しい。陽奈は、今までこんな風にみんなと食事をしたことがなかった。 さっきまで、途方に暮れていた自分が嘘のように思える。ほんの小1時間前まで、凍えるような寒さの中を当ても無く歩いていたのに、今は、こんなに暖かい部屋で、スミレ荘の人たちと一緒にラーメンを食べている。 (信じられない。  これが夢だったらどうしうよう……) 「陽菜ちゃん?」 「はい!」 陽菜はハッとした。 「どうかした?」 「あ! いえ、おいしいです!」 「良かった!」 京子さんが、ニコッと笑った。     
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