17人が本棚に入れています
本棚に追加
/221ページ
イルマが改めてガイに問いかける。ガイに対して、疑念を抱いているのが痛いほど伝わってくる。すると、
「幸せにしないと許さないわよ」
追い打ちをかけるように、背後からティザーナ王国軍の格好をしたリュクスが颯爽と現れた。
「当たり前だろ? 絶対に離すもんか」
ガイが力を込めて答えると、その場にいたみんなが優しい微笑みを返してくれたのだった。
これから新しい毎日が始まる。ガイにとっては未知の世界だが、なぜか不安よりも期待の方が大きかった。そんなガイの門出を祝うかのように頭上にはすっきりとした青空が広がっていたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!