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元カレは敵 side 咲花
中高一貫女子校に通ったわたしは、あの最低な別れをしたのが初めての彼で、男に失望して、男はと付き合う気が起きず、大学院修士時代は資格取得や、建築設計士でアルバイトをして経験を積んだ。
おかげで、推薦でスーパーゼネコンの元彼とライバル会社の馬島建設に就職ができた。
本社勤務でなく、母校大学のある地で勤務する事になり、就職してすぐから、小規模な建築の設計を任せて貰えて、キャリアウーマンとして歩んでいた。
大学院修士課程を卒業した年に運良く、一級建築士の資格をとれたからもある。
元彼とのあの別れが無かったら、学生時代に無我夢中に資格取得に燃えなかったかもしれない。
就職して手がけたのは、教会や結婚式場で女性ならではのセンスを求められる設計で、それで大手スーパーゼネコンとのコンペティションでデザインを勝ちとった。
それにより、不本意だけど、入社して3年目に東京本社に配属になった。
住み慣れた京都を離れ、東京へ行く事が本当は嫌だった。
でも、元彼と同業で、同じ職種、もしかしたらコンペティションで競わないといけないかもしれない。
わたしは、彼と別れてから遊ばずにがむしゃらに勉強をして働いた。
だから、彼と建築デザインでコンペティションで戦って、勝ち取れたら、彼の呪縛から解かれ、他の人と恋をして愛する事がらできるかもしれないという思いがあった。
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