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「咲花、また今から付き合おう。また、学生時代みたいな時間を過ごそう。咲花と居たいんだ。咲花と離れたくない」
混乱してるわたしを、海斗は抱きしめた
懐かし海斗のにおいに包まれ、ほっとするわたし。
ほっとするという事は、わたしも海斗を求めてる。海斗の事が好き。
「わたしも、海斗の事が好きなんだと思う。でも、どうしたらいいか、わからない」
「なんで?」
「わたし達、競合企業だから職業柄付き合えない」
「じゃ、俺が大島建設を辞めて、馬島建築に中途採用で入るよ。前に人事部長から名刺貰って口説かれたし、咲花を俺の補佐につけるという条件つけて転職する」
海斗がとんでもない事を言ってきた。
「3か月待って、大島建設を辞めて、馬島建築に転職するから。そしたら、俺の気持ちを受け入れて。送っていく」
海斗に車でわたしが住むマンションまで送って貰った。
家に入るとシャワーを浴びて、ベッドに倒れるように横になり、眠りについた。
3か月後、海斗が本当に、大島建設を辞めて馬島建設に転職してきたらどうしよう…とこの週末は思い悩み、仕事がはかどらなかった。
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