【春~半分桜~】

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それから… 私達は、いろいろと話をしながら、再び道を歩きだした。 やがて… 私達は、 あの…来る時に見掛けた『ディスカウントショップ・建設予定地』の立看板の近くまでやって来ていた。 見ると、 先ほどの二人組の作業員達の姿は無かったが、相変わらず青い軽トラが道に停まっている。 「あっ!そうだ!!」 と、私は再び立ち止まった。 「束砂! こないだ、お前が言っていた植物に詳しいっていうゼミの教授!連絡、取れないか?!」 「え?松竹教授か?まあ、連絡は取れるけど…」 「教授に、あの墨田商店の裏庭の『白黒・半分桜』を見てもらおうよ! もしかしたら、あの桜…『天然記念物』に認定されるかもしれないぜ!」 「あ、それは良いな!」 束砂は早速、その場でスマホを取り出すと耳にあてた。 「あ、松竹先生ですか? 連休中にすいません!ゼミ生の束砂です!実は…」 と、束砂はスマホに向かって用件を伝え… 「大地!OKだ! ゴールデンウィーク明けにあの『半分桜』を見に来てくれるそうだ!」 「よし!お婆ちゃんには私から後で伝えとこう!」 と、私達は再び道を歩きだした。
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