【春~半分桜~】

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ところで… つい、先日の事だが、 私はこの前、束砂からJRの車中で勧められた、 ガッデム元居さんというクリエイターが書いた携帯小説【化身の桜】を読んでみた。 その内容は… ある男性が、 恋人を病気で亡くして、悲しみに暮れる…。 やがて、桜の季節がやって来て… 「ああ、よく彼女とお花見したっけなぁ。また、したいなぁ」 と、切に願う。 そして… その様子を天国から見ていた恋人が… 神様に、お願いして『桜の木のボディ』を借りて、 男性の家の庭に『桜の木として現れる』という… 凄く感動的なストーリーだった。 「…あれ?」 その小説を読み終わった私は… ふと、ある事に気が付いた。 「このお話って… どことなく、あの『半分桜』に似ているような…」 ある日、突然… 墨田商店の裏庭に咲いた『白と黒の半分桜』…。 今、思い返してみると、あの花達のおかげで… 事件は、解決したのだ…。 もしかしたら… 今は亡き、あの二匹の白猫と黒猫… 墨田のお婆ちゃんが可愛がっていた、シロとクロが… 天国で、神様から『花びらの姿を借りて』… お婆ちゃんを助けようと、現れたのかも…。 なぁーんて…。
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