142人が本棚に入れています
本棚に追加
「凌也、すまないが出る時に明かりを消してくれないかな」
「はい」
兄をベッドに横たえると、凌也は立ち上がりドアへ向かった。
そして灯りを落としたが、部屋から出てはいかなかった。
そっと足音を忍ばせて、凌也は暗闇のベッドサイドに立った。
そして、仰向けに横たわる翔吾の唇にキスをした。
「!?」
翔吾は、飛び上がるほど驚いた。
寝室には、もう自分一人だとばかり思っていたのだ。
その上、いきなりキスされた。
そしてその相手は……、相手は……。
最初のコメントを投稿しよう!