告白

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「凌也!?」  翔吾が何か言う前に、凌也はもう一度唇でその口を塞いだ。  今度は、深いキス。  充分に唇を潤わせ、ゆっくりと舌を差し入れた。  咥内でとまどうようにひくひくと動く兄の舌を舐め、擦り、喉奥の上顎までじっくりと愛撫した。  濃厚なキスを終え、ぼうっと自分を見ている翔吾に、凌也は囁いた。 「手取り足取り教えてくれるんでしょう?」  翔吾の唇は、凌也、と形づくったが、声にはならなかった。  まさか弟が、こんな真似を。
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