告白

9/29
前へ
/29ページ
次へ
 そこでようやく、口の端を上げた凌也だ。  ホッと一息つくと、酔った河瀬が突然立ち上がって歌い始めたので、この話はそこまでとなった。 (何とか助け舟になれたのかな)  賑やかな手拍子に、場は盛り上がっている。 (凌也は……)  ちら、と眼をやると、楽しそうに指笛を吹いている。  よかった、と翔吾はグラスのジンを一口含んだ。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

142人が本棚に入れています
本棚に追加