エピローグ

2/2
前へ
/12ページ
次へ
「正ちゃん、このメールが届いた頃、私はこの世にいないでしょう、って漫画によくある台詞だなぁ、ごめんなさい。私がいなくなった後が心配だよ。私の事を両親が引き取りに来た後、正ちゃん、それから1人だもんね。大学生の時、校内で私が落とした手帳を正ちゃんが拾ってくれた日が未だに昨日のように思えるよ。それから校内で会う度に私の方から声をかけるようになって。急に正ちゃんから付き合ってって言われた時、まだそんな気がなかったからびっくりしちゃったなぁ。震えながら告ってくるから、可哀想になって受けてしまったけどね。ありがとう。貴方に愛してもらえて嬉かったよ。正ちゃん、正ちゃん、会いたい!私は貴方の隣にいるの。でも貴方は私が認識できない。近いのに遠いって、会ってるのに分かって貰えないって凄く寂しかったんだぞ!ご免なさい、愚痴言っちゃた!先に逝くけど、正ちゃん、私の分まで幸せになってね。絶対だよ!でないと化けて出てやるから・・ってお化けになっても認識してくれないかな。」とうこ 僕は泣いた。そして笑った。そして、届かない君に宛てメールした。 「僕は素晴らしい人を愛しました。とうこさんが大好きです。」正志
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加