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……最悪だ。
どうしてこうなった?
俺はただ、会社の送別会に出ていただけ……。
確かに酒が入り同期とテンションが上がりすぎて二次会まで出たのは俺の意思。
しかし!この状況はなんだ!?
「……先輩、大丈夫っすか?」
……何故俺は、いっちばん苦手な先輩を介抱してるんだ?
「ん、……んぅ~」
男と女、身長が185㎝の俺と……多分ヒールをはいているが165㎝?くらいの小柄な先輩では身長差がありすぎて支えるのには当然、中腰。つまり腰がイテー。
「はぁ……。ん?何すか?俺の顔に何かついてますか?」
ため息をつくと俺の顔を見つめている先輩に気が付いた。
……この先輩は何かにつけて俺にいちゃもんをつけてくる。……正直パワハラだと「……この距離なら私からでもキスできるのかな~」……はい?
この人今なんて呟いた?
「ぇ、先輩、俺とキスしたいんですか?」
「……私、声に出てた?」
ぽやっとしているが声を低くして俺を見つめる先輩。
今までの言動ってもしや照れ隠しか?ウザッ!!ツンデレかよ!?
「ねえ、キスしていい?」
……ヤバい。
上目遣いで小さく呟く先輩がすっげー色っぽくて……可愛い。
俺は一気に酔いが覚めた。
が、
先輩に酔いそうだ。
っというより一瞬でおちた。
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