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――――――
「いやー、やっぱおまえはスゲーな。さすが俺の幼馴染だぜ」
「……ねえ、佐々木」
「ん?」
「佐々木は……この結末でよかったのか?」
「……なんだ、やっぱり気付いてたのか」
「小さい頃からずっと隣にいたからね。佐々木の気持ちくらいわかるよ」
「そうだな。お前も隣に居てくれたもんな」
「姫野のことは、1年生のときから?」
「そこまでお見通しかよ。ああ、そうだよ。初めて隣の席になったときから、ずっとだ」
「やっぱりそうか……」
「3年でまた隣同士になったとき、姫野、嬉しそうに笑ってくれてさ。それだけで学校に来るのが楽しみだったんだ……」
「そうか……。でも、こうなる前に相談してほしかったな」
「すまん。でも、このステージの話を持ち掛けられたとき、俺はてっきり犯行を暴かれるんだと思ったよ」
「そうも考えたんだけどさ。佐々木の怒りが理解できちゃったから」
「わるいな……」
「いや、いいさ。落ちるときも一緒さ」
誰が誰に対して思ったであろう――
キミの隣が好きだった。
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