キミの隣が好きだった

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キミの隣が好きだった

「準備はいいか? 金子」 「……うん」 「じゃあ、暴いてやろうぜ。殺人事件の真実を!」 ―――――― 「はい、どうもー! これからこの学園祭で漫才をやらせていただきます、3年B組の佐々木です」 「同じく金子です」 「3年B組って聞くと、あの伝説の教師を思い浮かべる人も多いと思いますが、なんとうちの担任、名前も武田なんですよ」 「まあ、生徒は知ってると思うけどね」 「でも、3年になってそれに気付いたときは驚いたよな」 「たしかにね。でも、驚いたといえば、先週の事件のほうだよ」 「あー、俺の隣の席の姫野が、援助交際で退学になったやつね?」 「それじゃないよ。それも大きな話題になったけど、それは先月の事件でしょ。ホテルに入っていく写真が掲示板に貼られてたやつ」 「まあ、相手は写ってなかったけど、場所が場所だからな」 「それじゃなくて、先週、写真部の山本がプールに浮かんでるのが見つかった事件」 「あー、そっちか。あれはひどかったな。結局、助からなかったんだろ?」 「うん……。なんでも、後頭部を鈍器のようなもので殴られた跡があったみたいで」     
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