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 チャーリーに甘えた。無反応だ。肩を掴んで揺さぶってやる。カタカタカタとチャーリーは音を立てた。 「そんな事をしたらチャーリーの内臓が飛び出してしまいますよ。簡単に外れますから」  背後から声が掛かる。飛び出すのはオレの心臓の方だ。 (だからなんで音消して来るんだよ!?クセになってんの!?)  振り返って、飛び出すどころか止まりそうになる。 「────っ!!」  なぜか頭から水を滴らせながら、流し目でこちらを見る先生が立っている。  脱いだ上着を片手に掛け、ワイシャツ姿で捲り上げた袖。そして今その逞しい腕を見せつけながら、濡れた髪を?き上げているところだった。ダサい眼鏡は胸ポケットだ。抜かりない。 「ソレ反則だろ!」  頭の中で叫んだつもりが声に出ていた。  先生は微笑むと、少し伏せた目でオレを見た。 「どうかしましたか?」  疑問系だけど不思議そうではない。きっとこんな目で見られるのに慣れてるんだろう。ここまでフェロモン全開にされたら誰だって見惚れるよ……。 「……イイエ、ナンデモナイデス……ていうか、なんでびしょびしょなの?」 「ちょっと買い物に出たら急に降ってきて」
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