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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  翌日の昼休み。同じメンツでまた購買に向かう。オレは今にも走り出しそうな二人の後ろを歩いている。 「シオー?今日は伝説のパン、チャレンジしないの?」  左十がオレを振り返る。 「欲しいけど。昨日の今日だしさ」 「あーあー、なるほど。そっかそっか」  右白がわざとらしい声を上げて巻き込むように肩を組んでくる。 「汐見きのう、あの先生に一目惚れしたもんな」 「そうだった。シオ、キラッキラだったよね」  左十が自分こそ輝いた目でオレを見上げる。恋バナ大好きだ。 「告白、しちゃっとくー?」 「そんなわけないだろ単細胞」 (そりゃ昨日はありえない位ドキドキしたし、あの後ずっと先生のことばかり考えてるし、夜も寝れなくて完徹はしたけど) 「自分だってまだ、なんだか良く分かってないし」 「んなことないだろ。どう見ても『先生……すき』って顔に書いてあった」  右白がニヤニヤと楽しそうにからかう。 「う、うるさい……」 「今だって、走るなって注意されたの律儀に守ってんだろ?健気でかっわい」 「怒られたら気を付けるだろ」
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