3:獣人国の紳士?国王くま

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3:獣人国の紳士?国王くま

 普通、王城の出入りや、王への謁見は恭しく格式張った物を考える。  しかし、ここ脳筋王国では、そんな事は何一つない。  人族や妖精族の王国に馬鹿にされないよう、騎士・貴族の作法や礼儀は身に付けてはいるが、自国で獣人同士が行き来するだけなら、王族・貴族と商店・農家のおっちゃんが、普通にその辺で飲んでたり喧嘩してたりする。  で、あるから…… 「よう、ダンテ!やっと来たか!  直で行っても、見せてもくんね~し」 「黙れ!ワイズ!  オメェが見てユーミカが泣きでもしたら、どうすんだ!張っ倒すぞ!」 「え~、ユーリー~なんとか言ってよ~」 「黙れ犯罪者!ユーミカに病気が移ったら、張っ倒すぞ!」 「え~何、この夫婦~。怖いんですけど~。僕、国王なんだけど」 「『…………』」 『……事前に分け隔てのない種族って知ってたけど、ここまでざっくばらんくまか……』  くまちゃんは、まだいいよ。くまちゃん、国王の情報、どこまで知ってる? 『子供好きの文武両道な国王とあるくま』  私の魔眼……鑑定にはね…… “幼女好きな変態紳士”  ロ リ コ ン って、出てるんだよね…… 『マジかくま……』
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