2人が本棚に入れています
本棚に追加
3:獣人国の紳士?国王くま
普通、王城の出入りや、王への謁見は恭しく格式張った物を考える。
しかし、ここ脳筋王国では、そんな事は何一つない。
人族や妖精族の王国に馬鹿にされないよう、騎士・貴族の作法や礼儀は身に付けてはいるが、自国で獣人同士が行き来するだけなら、王族・貴族と商店・農家のおっちゃんが、普通にその辺で飲んでたり喧嘩してたりする。
で、あるから……
「よう、ダンテ!やっと来たか!
直で行っても、見せてもくんね~し」
「黙れ!ワイズ!
オメェが見てユーミカが泣きでもしたら、どうすんだ!張っ倒すぞ!」
「え~、ユーリー~なんとか言ってよ~」
「黙れ犯罪者!ユーミカに病気が移ったら、張っ倒すぞ!」
「え~何、この夫婦~。怖いんですけど~。僕、国王なんだけど」
「『…………』」
『……事前に分け隔てのない種族って知ってたけど、ここまでざっくばらんくまか……』
くまちゃんは、まだいいよ。くまちゃん、国王の情報、どこまで知ってる?
『子供好きの文武両道な国王とあるくま』
私の魔眼……鑑定にはね……
“幼女好きな変態紳士”
ロ リ コ ン
って、出てるんだよね……
『マジかくま……』
最初のコメントを投稿しよう!