1:ここはだれ?くま

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 気が付くと、真っ暗な闇の中。それでも何故かハッキリと姿が見える猫と美加。 「すまないニャ。  精神衛生上、よろしくない光景が広がってたから、強制的に転移させてもらったニャ」 「何故、ロシアンブルーが2足歩行している。獣(ケモノ)は獣らしく4つ足で地面に這いつくばれ、獣(ケダモノ)」 「『うわぁ……ガハラさんもビックリな毒舌っぷりニャ(くま)……』」 「黙れ家畜、兄をどうした。  私の動体視力を舐めるなよ。  周りの人間の体が塵のように消えて行くのが、見えなかったと思うか?  その全てが激痛と苦悶の顔に歪んで居た。  多分、自分もそうなったんだろ?糞猫」 「……誰か助けてニャ……」 「兄はどうなった?」 「……お前を助ける為に全てを差し出し人間を辞めたニャ……」 「そうか…… ……死ね」  何処から取り出したのかナイフを構え、一気に距離を詰めると猫に突き刺す。 突き刺す。 突き刺す。 突き刺す。 突き刺す。  刃が折れても違うナイフを取り出し、再び刺す。 刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。
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