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気が付くと、真っ暗な闇の中。それでも何故かハッキリと姿が見える猫と美加。
「すまないニャ。
精神衛生上、よろしくない光景が広がってたから、強制的に転移させてもらったニャ」
「何故、ロシアンブルーが2足歩行している。獣(ケモノ)は獣らしく4つ足で地面に這いつくばれ、獣(ケダモノ)」
「『うわぁ……ガハラさんもビックリな毒舌っぷりニャ(くま)……』」
「黙れ家畜、兄をどうした。
私の動体視力を舐めるなよ。
周りの人間の体が塵のように消えて行くのが、見えなかったと思うか?
その全てが激痛と苦悶の顔に歪んで居た。
多分、自分もそうなったんだろ?糞猫」
「……誰か助けてニャ……」
「兄はどうなった?」
「……お前を助ける為に全てを差し出し人間を辞めたニャ……」
「そうか……
……死ね」
何処から取り出したのかナイフを構え、一気に距離を詰めると猫に突き刺す。
突き刺す。
突き刺す。
突き刺す。
突き刺す。
刃が折れても違うナイフを取り出し、再び刺す。
刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。刺す。
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