狂喜

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「ありがとう。そして――――さよなら」 その人は私に向けて銃を撃った。 「あっ…………?」 銃が硝煙を上げたのと同時、 私はその人の腕と胴を斬って、その人の後ろに居た。 新しい赤が、ふりかかる。 「……なんだ……。解ってたのか」 その人の銃を持ったままの腕が、ごとんと地面に落ちる。 「うん。何となく」 私は、また血振りをしながら応えた。
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