第二章 小学生時代

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第二章 小学生時代

「陽生ちゃーん! おはよー」 「おはよう、紅実」 小学生の私は毎朝近所に住む幼馴染の陽生ちゃんと学校に行っていた。 新興住宅街に住む私と陽生ちゃんは同い歳で、お互い小さい時に引っ越して来た縁で物心つく頃からの付き合いだった。 「あ、パンダさん」 「引っ越し業者の車だね。この間建った家に新しい人が越して来たみたい」 「へぇ」 登校途中にある道沿いにはまだ建設中の家が何棟かあった。大抵家族連れが引っ越して来ることが多くて、中には私たちと同じくらいの子どもがいたりして通う小学校に転校して来る。
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