結果

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 ランチタイムの最後の客が店を出ていき、小路丸さなえが営んでいる定食屋小路亭の中は静まり返った。  空洞化が進んで人寂しくなった街の中心街にありながらも、代々続く味を守り続けている小路亭は常連客が多く、平日でも繁盛し今日も大忙しだった。  昼の営業はこれで終わりにしようと店の外にかかっているのれんを下げたところで小路丸のポケットの携帯が鳴った。  取り出して画面を見ると山下からの電話だった。 「メールを送ったから見てくれ」と山下からの声が聞こえ、小路丸が「もしもし」と言おうとする前に電話は切れてしまった。  回線の具合が悪かったせいで切れてしまったのだろうか。だったとしたらすぐに電話をかけなおしてくるだろうと思い携帯の画面を見つめていると今度はメールの着信通知が画面に表示された。送信元は山下だった。  画面をタップしてメールを開くとそこにあるのは二行ほどのそっけない文章だった。 下のサイトからアプリをダウンロードして会員登録してくれ。 登録したら俺のIDを検索して申請してほしい。  二行の文面の下にはサイトのアドレスと山下のIDが書かれていた。     
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