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すると、案の定、子狐が死んでおりました。
それは丁度、母狐を埋めた場所でした。
「…すまなかったの…わしのために、人間になって助けてくれたんじゃの…」
和尚さんは、泣きながら手を合わせました。
そして、母狐と一緒の墓に埋めてやりました。―
―それからというもの、狐の親子を埋めたその場所の芍薬は、毎年のように、それはそれは、目にも鮮やかな美しい花を咲かせるそうじゃ。―
のちに、その寺は、『芍薬の寺』として、知られるようになったそうな。
おわり
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