第2話:忘年会が始まった。カンパーイ!

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第2話:忘年会が始まった。カンパーイ!

 霊を体から追い出す方法はない……。  私の脳裏に響き渡った衝撃は途方もないほど強かった。  えっ、コイツの霊と一生を共にするの? 『はぁぁぁぁ? 何故、余がこんなモヤシみたいな糞人間と共に居らねばならんのだ!』    ――だっ、黙れ!  それはこっちの台詞だ、バカヤロー! 『……』  ――あっあれ?  急に静かになったぞ。まさか、私が【黙れ】と命令したからか?  霊を支配するというのは、そういうことか。    しかし、とんでもないことになったなぁ。  私は、目の前の大きな穴を見てしみじみそう思った。大きな力を持つという感覚とはこんな感じなのか……。  思ったよりも怖いなぁ。【かくし芸】、これをやっても大丈夫かな? 「あらあら、大きな音がしたと思って来てみたら、大きな穴ねぇ。アイルちゃん、何があったのかしらぁ。お姉ちゃんに教えてあげてぇ」    露出度の高い赤い鎧を身に着けた、金髪のロングヘアの女性が私の頭を撫ぜながら質問してきた。  このギルド最強のSランク剣士、ミランダである。    私はこのギルドに所属した日から『弟みたいでカワイイ』からという理由で何故か気に入られて仲良くさせてもらっている。     
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