第一話:かくし芸大会?そうだ、イタコ芸をやってみよう!

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第一話:かくし芸大会?そうだ、イタコ芸をやってみよう!

――年末の日の昼下がり、ギルド【アッシュ・バタフライ】、食堂―― 「よぉ、新入りっ。今夜の忘年会、なんか出し物用意しろよ! 毎年新入りが【かくし芸】を披露するのがウチのギルドの伝統だからな! はっはっはっ、期待してるぞぉ!」    筋骨隆々の坊主頭の武闘家であるバーチェスは私の背中をバシバシと叩きながら不幸の宣告をする。  バーチェスはこのギルドのまとめ役にして大先輩のベテラン武闘家だ。世話好きな人だから悪気はないのだろうけど、こういうノリは少し苦手なんだよな。    そんなわけで、私は窮地に立たされていた。  忘年会恒例行事の【新人かくし芸大会】か……。こんなことをしなければならないなんて……。面倒なギルドに入ってしまったな。  しかし、【グローリー・ロード】を追放された、落ちこぼれの魔法使いの私を受け入れてくれたのには感謝しなきゃならないし、やるしかないか……。  はぁ、どうしようかな。ビールを一気飲みして補助系魔法を20種ゲップをせずに言うとか。だっダメだ……、滑る未来しか見えない。    そうだ、モノマネなんかはどうだろうか。  私は人間観察が得意だし、結構ウケるかもしれないぞ。     
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