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「遺跡の古文書には、直訳した場合” バスルーム星は、これ1本”という記録がありましたが、、」
そこで博士は一旦言葉を切り、そして続けた。
「様々な情報を集約して解析した結果、バスルーム星創造の初期段階で使用されたものであることが判明しました」
「...つまり?」と、皇帝はナタロン博士の話の解説を求めた。
「つまり、バスルーム星を構成するあらゆる物質の素粒子レベルでの分解と再構築...一言で言うならば新世界の創造です!」
「なんと!!..つまり、それを使うと?」皇帝は更に解説を求める。
「...我々は宇宙の塵と化します!」ナタロンは少々ウンザリしたように答えた。
「まぁ、恐ろしいこと」第七王妃のナキナルは、両手で顔を覆った。
...そんな感じで三人が2、3秒フリーズした間隙に、疾風のごとく現れた一人の少年がテーブルの上の[最終兵器のビン]を奪い取った!
少年は反重力ソーサーに乗りながらも、器用に空中でバク転して叫んだ。
「やったぜ!最終兵器はボクのものだ!!」
「!...ラビケン!お前ってやつは!なんてことを!」サリタル皇帝は両手の握りこぶしとともに仁王立ちとなった。
「ラビケン王子!...あー、あなたは何てことを!」ナキナルは思わず泣き崩れた。
「やーい、父上!母上!返して欲しかったら、僕に宇宙戦艦をくれよ!」ラビケンは笑いながら空中でクルクルとスピンした。
「!...こんなこともあろうかと!」腕組みしたナタロン博士が今度は仁王立ちとなった。
「サブリナ・チョーップ!!!」水着のブラと腰蓑に謎のお面をつけた少女が電光石火で空中に飛び上がり、ラビケン王子の胸板に強烈な水平打ちを見舞った。
「ぐええええーっ!」ラビケン王子はのけぞり、最終兵器のビンが空中に放たれた。
謎の少女サブリナは、そのビンをガッと掴むと、空中を3回転して見事に金属円盤床の上に着地した。
「決まったね!」と決め台詞のサブリナ。オレンジの髪が風にそよぐのであった。
to be continued...
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