銅鑼の音

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ぶつかった。 馬超は塁にぶつかった勢いで宙を跳んだ。 馬は頭からいった衝撃で兜が割れ、即死だった。 そして、馬超はその勢いで二丈程は跳びあがった。 「我こそは西涼の馬孟起!」 槍を構え、馬超の影に覆われながら、ただただ瞠目する殿の兵達。 やがて馬超は塁を跳び越えた。 そのまま槍を握りしめた。 「劉備の将兵らに目にものみせてくれるわ!」 一気に馬超は殿の陣に突入した。 人材揃う劉備の将兵等で最も精鋭の集う殿の部隊に単騎で突入など、やはり馬超ぐらいにしか思いつかない。 しかし、馬超の勢いは衰えるどころか更に増した。 「さあ……楽しませてもらうぞ!」
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