三国志‐跳舞‐ Ⅲ 馬超がオラついてきて大変でござるの巻

銅鑼の音

当然高覧は、

「者ども、一斉に弓を引けい！」

馬超の騎馬隊へ向けて弓を引かせ、一気に斉射した。

「ふん、この程度の攻撃。こちらは西涼騎馬だぞ！」

馬超本隊は矢の雨を受けてもなお、勢いは止まなかった。
それどころか、これらの中心にいる馬超は自分の方へ襲来してくる幾多の矢を槍で軽々と払い、更に勢い付いて高覧へ迫った。

「くっ、かくなる上は！」

高覧は馬超相手に槍を構えた。
そして、その構えのまま馬を走らせた。
対する馬超はこの迎撃態勢の高覧へ獲物を狙うようににやと鋭眼をむけた。
そして槍を構えた。
対する高覧は槍を振り上げて、

「死ね馬超、長安の恨みを知れ！」

と叫んだ。