431人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
黒河は浅瀬もあるので、しばらく浅瀬を歩いた後船にあがった。
しかし、馬も運搬できるものであったので、劉備等はそのまま馬で移動した。
いつの間にか趙雲が馬超から奪った馬は孫尚香のものになっていた。
西涼の駿馬であるらしいのだが、孫尚香は馬術に覚えがあるらしく、軽々と乗りこなしてみせた。
一行が船に乗ったところで船はゆったりと南下した。
「どこへ行くのだ?」
劉備は漕ぎ手の一人に訊ねた。
船の漕ぎ手はにこやかに、
「何言ってるんですか、我らが呼廚泉様のところに決まっているじゃないですか」
そう言って笑った。
「こ、呼廚泉?!」
劉備一行は思いがけないことに目を丸くするばかりであった。
最初のコメントを投稿しよう!