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これらは南匈奴の兵士である。
劉備は目を細め言った。
「随分と、手荒な歓迎だな」
声の男はにやと笑い、ゆっくり近づいてきた。
どうやらこの男が射手の指揮官らしい。
劉備の周りには関羽、張飛、趙雲、孫尚香がそれぞれ得物を握り、円陣を組んで威嚇していた。
男はそれらの将を見て、
「わが主は話し合いを求めている。聞きたいこともあるそうだ」
「主?」
「話は聞いておろう。呼廚泉様だ」
「……」
「用があるのは劉皇叔だけとも聞いた。あとはあなた方の態度で処遇は私に任せるともな」
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