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急な怒号が場内に響いた。
この時点で肚は決まっていると見える。
呼廚泉は怒気を絡めて尚も言った。
「そんなものより我等領土奪還に向けた再興の方が先に決まっているだろう!」
「し、しかし馬超は数万の戦力を集め――」
「何よりッ!」
勢いで口を塞ぎ、尚も言った。
「劉皇叔は兄於夫羅を救った恩人だ。高貴な人として常に礼を篤くしていたと、この間の商人等も言っていただろう!」
「それはその場しのぎの――」
「たわけを!」
またも、呼廚泉の罵声が覆いかぶさった。
呼廚泉の肥えた首は真っ赤になっていた。
これ以上言えば、その場で斬り殺してやらんという剣幕である。
「あ、ああ……し、失礼しました」
顔は青ざめて細腕は震え、老賢は脅えるように座った。
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