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 本田健人は隣で断末魔や銃声が聞こえてビビった。健人は昨日、風邪を引いて休んだ。この作品は2万字で未完成でも可能だ。明け方恐ろしい夢にうなされた。学校近くに殺人鬼が現れて、その情報を担任の山口さやか先生から聞くのだが、そのシーンが何度も夢に出てくるのだ。そして、夢から覚めると体を動かそうとしても力が入らない。『助けて』と喉の奥から声を出すが、誰かが体を押さえている感じで気味が悪い。おふくろや親父に何かしなかったか尋ねたが、そんなことしてないとのことだ。金縛りだったのだろうか?  山口さやか先生は三角法について教えていた。三角形の角と辺の関係を三角比を用いて扱う。sinAはどのように求めるんだったか?対辺と斜辺をどういう風にするんだったけか?悩んでいたときにガラッとドアが開いて、臨時コンビの波多野と小泉が入ってきた。  波多野はハサミ、小泉は拳銃を手にしていた。 「先生たち?どうしたんですか?」  さやかが驚いている。ハサミは血にまみれている。 「ゾンビが現れました」  廊下を徘徊しているゾンビを小泉は次々に射殺している。  
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