funf,月面着陸

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 基地のようなところを開け、そのまま入って行った。タコたちには悪いが、少しだけ地球人の話を聞こうと思う。  基地の中に入ると、頭につけていたものを取った。着ていた服も脱ぎ、本来の姿なのだろうラフな姿になった。  「いやぁ、さっきは騒いですまなかったね。怖かったかい?」  「はい、少し」  「はは、悪いね。生きている宇宙人は、……初めてなんだ」  本当だろうか。  「まあ、座りたまえ。色々聞かせてもらおう」  地球人は椅子に腰かけた。すると、僕のポケットを見るなり驚いた表情をした。  「なんだ、その光」  ポケット越しから見える光は、銀河花のことだろう。僕はポケットから束ごと取り出した。  「銀河花という花です。宇宙空間に咲いていて、食べるとおいしいんですよ」  「銀河花?知らないものだ、写真撮っていいかい?」  「どうぞ」  僕は目の前にあったテーブルにそれを置いた。地球人は物珍しそうにカメラを構え、パシャリと撮った。  「ほう、きれいな花だなあ。自ら発光しているのか、これは」  「そうですよ」  「へぇ、すごい。美味しいと言っていたが、どういう?」  「食べてみますか?そのまま食べれますよ」  僕は一本そこから取り出し、地球人に手渡した。  地球人はすごく不思議そうに見ている。  躊躇いつつも、花を食べた。     
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