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次の日も首輪を外して隣のばあちゃん家に入る。
ばあちゃんは何かを持ってうろうろしていたが、すぐに俺に気が付いて朝ごはんを持ってきてくれた。
「ごめんね。こんなものしかなくて」
そう言っていつもの味噌汁ご飯を置くと、さっきの何かを抱えてため息をついている。
俺がじっとばあちゃんを見つめていると
「ああぁこれかい、これはね息子のギターなんだけど、もう壊れてしまってね、どうしようか迷っていたんだよ」
ばあちゃんはそう言うと、またため息をついた。
壊れているなら捨てればいいのにと俺は思ったが、なぜかそうして欲しくない気持ちと、とても懐かしいような思いが込み上げてきて、思わず俺はまたハァハァして尻尾振っていた。
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