隣の朝ごはん

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その夜、なぜかあのギターが忘れられぬまま、俺は自分の部屋のお気に入りの座布団の上で、眠りについた。 ばあちゃんの逆隣の家の犬の遠吠えがうるさくて、眠りが浅かったせいか、俺は夢を見た。 そこは車の中だろうか?隣には運転をしている茶髪の男がいる。後部座席にはどこかで見たようなギターが置かれていた。男が俺を見て何か言っている。 「兄貴のギターが下手くそだから、いつまで経っても売れねぇんだよ!しょうもない曲ばかり作りやがって!」 なんなんだいきなりこいつは? 「堅二(けんじ)てめぇーー!」 無性に腹が立ったのか、俺はケンジと呼んだ男を殴っていた。 と次の瞬間、俺たちが乗っていた車は今まで感じたことのないような強い衝撃とともに横転した…… …とそこで目を覚めた。 もう次の朝がやって来ていた。
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