1 ライバル?

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「咲雪さん! あの、今日一緒に帰りませんか?」 「よかったら俺と昼飯を一緒に――」 「咲雪さん! 俺と――」 「え? あ、あの……?」 雪村を遠目に観察していた私の前に、急に男子に壁を作られてしまった。 うわ……これ、絶対あいつ笑ってるでしょ―― 「おい。悪いけどそいつ、俺と勉強漬けになるから。そんな暇ない」 「は?」 思わず振り仰ぐと、いつの間にか後ろに雪村が立っていた。 そんで、怖いカオで私の前を見ている。 「え……雪村と?」 「そう。だから邪魔すんな」 「………」 なんでお前はそう偉そうなんだ。と、私がツッコむ前に、雪村に腕を?まれてしまった。 男子たちを置いて歩き出す。
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