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「さて、帰るか」
片づけをして、荷物はアモルが魔法で城まで転送。
なんて楽なんだろう
ガサガサっと林の中で音がするのに気付いた私達
「何・・・?」
春になれば冬眠から目覚める魔物もいる
早くここから出た方がいいかもなしれないね
「上だ!!」
サっとみんな一瞬の動きで下がり、警戒する
グリプスだ。
他にもグリフィンやグリフォンと言い方がある
鷲の上半身、獅子の下半身の生き物で、空が飛べる
好物は馬肉
けど肉食なので危険だ
けど、どこかで見たことあるような・・・・
「あれ、ライカじゃん!」
「もしかして、やっぱり!サンダ、だよね」
「そうだよ、久しぶり!」
私に近寄ると同時にグリプスから人間の姿へと変化
私は彼を知っていた
変身魔法を得意とする彼は、私の同級生だ
「ビックリしたじゃん!」
「ごめんごめん、今練習中でさ。けどなんでこんなところに」
「イムリーたちとお花見してたの」
「イムリー?って、もしかしてキミ達、王族の人たちじゃ」
「うん、私は今城で王室魔物使いしてるんだ、それで今はお昼ごはん中!」
会うのってもう10年ぶりだもんねぇ
全然かわってないからすぐ分かったけど
「もしかして、王子と結婚した魔物使いって・・・・」
「お姉ちゃんだよ、サンダさん!」
「うお、まじか!ライカが結婚とは、まじかしか言葉がでねぇ!」
びっくりだよね
「ライカ、彼は?」
「みんな、この人は学校が同じだったサンダって人。アダムの友人」
「へぇ~、偶然なんだな」
「はい、てかアダムで思い出した。レオナルド、あいつ牢に入れられたって?」
「ああ、雪国で死にそうになっているらしいが、俺達は知らん」
イムリー、そこ胸張って言うところじゃないと思うけど。
「アダムの事はホント残念だ。けどお前は生きていてくれた、よかったよ」
「うん。」
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