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「美味い!」
「ムガルが作ったんだよね~」
「まだライカに見習いの身ですが(笑)」
ムガルは手先も器用で、もうなんでもできる
イケメンだし、町に行けば若い女の子たちがゾロゾロと寄ってくる
本当はドラゴンですよーって言っても、嘘だ~って信じてくれないんだよね
「この木、この国のじゃあないよな?」
「ジーク、知ってるの?」
「ああ、これは和国の国の木で、桜っつう、花らしいんだよな」
桜かぁ、ピンクと白色があるんだね
お薬にもできるのかな?
「和国では、桜餅とか、桜味の菓子が作られてるらしいぜ、あと酒!」
「え、食べ物なの!?」
「ちゃんと加工して、塩漬けにしたりして食べるんだってよ」
「和国は抹茶が美味しいよ、1度行ってみてもいいかもね」
「セーワの故郷は和国だったっけな?」
「えええ!!」
ビックリ、今年1番ビックリ
「父親が和国で、母親がベロボーグなのよ。生まれてすぐこっちに越したわ」
「なるほど」
和国の人って名前とか、すごくかっこいいよね
私の通ってた学校にも和国の子いたけど、初めて会ったとき、読めなかったもん
「また行ける機会があるといいな」
「行けるよ、いつか」
「いつか?」
「うん、知らない?」
知らないって何が?
「ロアナプラに入国するのは難しいんだ」
「そうなの?」
「だからライカがロアナプラにいるって聞いたとき、ホントビックリしたのよ」
「どうやって入ったのか、教えてほしいよね」
へぇ、そうだったの
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