リア

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面倒な質問がくる前に目で問われている事についてサクッと答える。 「俺が受けた依頼で早雲山に行った時、ダンジョンに行ったんです。その時に、ここ安全だから、って言ってそこに住んでたんです。実際にそこは只の洞窟で、遥か昔に廃れたダンジョン跡です。安全なのは事実ですよ」 またもやびっくりする。 そりゃあそうだろう。 小さい女の子が一人で廃れたとは言えダンジョンに一人でいるとか考えられなかっただろう。 「早雲山は危険な山御三家に数えられる1つだぞ!?あそこに生息する魔物は全てSランク以上と言われている。そこに住んでいたのか!?」 だろうねー。 俺も何でいるの?って思ったもん。 「リアの所在はまーそんな所です。それで、バスター家当主の処分はどうします?俺としては、家の取り潰しをして欲しいです。ただ、リア自身はそこまで父親を恨んではいないそうなので、下級貴族に降格くらいでも良いと思います」 なんかさっきから俺ばっかり喋ってる気がするけど…まあいいか。 全体を見ると深妙な顔をしている、と思う。 フードで隠れて見えないから、本当かどうかはわからないけど。
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