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君を手に入れられないこと。
君を幸せにはできないこと。
あなたがそばにいること。
あなたを幸せにできること。
そのどれもを抱えて歩き出していくしかない。
距離を詰めてきたのも君からなのに、ずっと一緒にいられないのは結局、
仕事が関係なければ、私なんて とるに足らない存在だから。
あと五回しか会えないと気付いた
いや、あと六回か。四月に一度会って、おしまい。
私は、遠くに行く。
「彼女ができました」だとか「もうすぐ結婚するんです」なんて
君の口からそんな言葉を 永遠に 聞かないように
君と出会えたこと。
君の体温は手に入れられなかったけど、君の優しさは忘れない。
忘れないよ。ずっと、ずっと。
【残り25ページ
二◯一九年五月六日 文学フリマ東京 コ‐35 にて頒布(三◯◯円)
嘘でもフォロワーと言ってくだされば五十円引き】
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