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暗闇に彩られた花びら
梅と桜の違いがわからない君
まあるい形で、切れ込みもない。どう見ても梅だと指を指す私
君は携帯を構えないで、私の指を目で追っていた。
肩と肩が自然と触れ合う距離
その時間が私は一番好きだった。
ずっとそうしていたかった。
なんとも思っていないのなら 二人で待ち合わせなんてしないし
なんとも思っていないのなら 休みの日にキャンドルナイトなんて見ないのに
どちらも君にとって特段の理由もないこと
そんなのよく わかってる。
でも、ただ 君とそうして自然と触れ合えたのが
私にとっては かけがえのない瞬間だったんだ。
愛しいひとときだったんだ。
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