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仕事の帰り道いつもの電車に乗っていた。
始めはある程度混んでいて、疲れた身体をなんとか立たせていた。
しばらくすると、自分が乗っている車両に一人二人と端の方に座ったり立って寝ている人ばかりになった。
まだ、駅にはつかず疲れてしまったのか座りながらうたた寝してしまった。
不意に、「ここ、降りる場所じゃない?」
と声がよく聞こえてハッと起きた。
ちょうど、閉まるまえでたしかに降りる駅だった。
だが、自分の回りにも座ってた場所にも人はいなかった。人は、、、?
まぁ、気のせいか!寝ぼけていたんだな~と思い
、駅から自宅に向かった。
眠すぎて眠すぎて足どりがゆらゆらしていた。
気がついたら、家の前に立っていた。
(あっ、鍵出さないと。)
そう思いカバンを開けてもどこにもなかった。何処かで落としたのかな?
焦って泣きそうになったとき、
「これ落としてましたよ。」
と、鍵を渡された。
「ありがとうございます!」
顔を上げてみたら、そこには誰もいなかった。
冷たい鍵だけが手のひらにあった。
さすがに怖くなって家に入った。
明かりをつけてひと息ついてから、頭が冷静になった。
そういえば、
あのときなぜあの場所で降りるこ知っていたんだろう?
なぜ?入れてたはずの鍵を持っていたんだろう?
そして、、
あの声聞いたことがある気がする。
振り向いた先に写真立てがあった。
そこに写っていたのは、、、
後ろにあった鏡にその写真立てが写っていた。
(えっ?これって、、)
そこに写っていたのは。
聞いたことあるあの声がすーっと聞こえてきた。
「いつまでもあなたのとなりにいるよ。
そう、、、、
となりに。永遠にね
ねぇ、
あなたが言ったんだよ」
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