第1章 対決

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幼馴染み 隣 このキーワードが、二つ揃うと厄介な事が起こる。 自然的に、”恋心”が生まれるからだ。 どちらかが先に好きになったとしても、相手がスルーすれば、幼馴染みの関係も保たれるというのに。 私達のように、お互いがお互いを好きだなんて。 幼馴染みを続けていくには、大きな壁でしかない。 「ひなり。」 後ろを向くと、必ずいる男の子がいる。 隣に住む琉斗だ。 「琉斗、おはよう。」 「おはよう。」 幼稚園からの腐れ縁。 どちらが先に好きになったなんて、詮索する事もない。 もちろん、告白もする気がない。 何もしていなくても、隣にいるのに。 これ以上、何を望むのか、私には分からない。
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