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幼馴染み
隣
このキーワードが、二つ揃うと厄介な事が起こる。
自然的に、”恋心”が生まれるからだ。
どちらかが先に好きになったとしても、相手がスルーすれば、幼馴染みの関係も保たれるというのに。
私達のように、お互いがお互いを好きだなんて。
幼馴染みを続けていくには、大きな壁でしかない。
「ひなり。」
後ろを向くと、必ずいる男の子がいる。
隣に住む琉斗だ。
「琉斗、おはよう。」
「おはよう。」
幼稚園からの腐れ縁。
どちらが先に好きになったなんて、詮索する事もない。
もちろん、告白もする気がない。
何もしていなくても、隣にいるのに。
これ以上、何を望むのか、私には分からない。
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