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学校に着くと、昇降口で和音に会った。
「おっはよ、ひなり。」
「おはよう。」
すると和音は、琉斗と私を見て、ニヤニヤしている。
「今日も琉斗君と登校ですか。」
「仕方ないじゃない?家が隣同士なんだから。」
そう言っても、和音にはなかなか信じて貰えない。
理由は、琉斗にある。
「ひなり、帰りにな。」
「うん。」
そう言って、朝どころか夕方まで一緒にいる事を、素直に受け入れている。
「仲いいですね。」
それが和音の大好物らしい。
「そうかな。」
「そうだよ。そうじゃなかったら、帰りも一緒に帰らないでしょ。」
「ただの約束だよ。」
私は、琉斗と違って嘘つきだ。
「でもさ、琉斗君はひなりの事、好きだよね。」
その言葉を聞いて、ため息をつく。
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