第1章 対決

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学校に着くと、昇降口で和音に会った。 「おっはよ、ひなり。」 「おはよう。」 すると和音は、琉斗と私を見て、ニヤニヤしている。 「今日も琉斗君と登校ですか。」 「仕方ないじゃない?家が隣同士なんだから。」 そう言っても、和音にはなかなか信じて貰えない。 理由は、琉斗にある。 「ひなり、帰りにな。」 「うん。」 そう言って、朝どころか夕方まで一緒にいる事を、素直に受け入れている。 「仲いいですね。」 それが和音の大好物らしい。 「そうかな。」 「そうだよ。そうじゃなかったら、帰りも一緒に帰らないでしょ。」 「ただの約束だよ。」 私は、琉斗と違って嘘つきだ。 「でもさ、琉斗君はひなりの事、好きだよね。」 その言葉を聞いて、ため息をつく。
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