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ある日の水泳の時間だった。
授業の最中、先生に用事ができて、途中から自習になった。
「いいか、事故だけは起こすなよ。」
先生がそんな事言うから、誰も泳ぐ人はいなく。
みんな、水浴び程度に遊ぶ人が多かった。
そんな中だった。
ある男子が、私に近づいて来た。
「俺、太田弓弦。」
何を思ったのか、同じクラスだと言うのに、自己紹介してきた。
「知ってるよ。斜め後ろの席だよね。」
そう言ったら、嬉しそうに笑った。
「急だけど、同じクラスの藤井とは、どんな関係なの?」
琉斗との関係を聞いてきた。
「幼馴染みだけど。」
「じゃあ、付き合ってる訳じゃないんだ。」
私は、返答に困った。
私も琉斗を好き。
和音の見るところ、琉斗も私を好きらしい。
両想いなのに、付き合っていない。
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