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「マジか……」
ドアを開けて中へ入ると、肩を落として溜め息を吐いた。
桜井さんの情報によると、棚田さんはあまり家に居ない。
娘のひ……なんとかさんは、朝か夜は居る。
うちの母親が用事から帰ってくるのは、明日の朝。
でもその母さんは仕事があって、帰ってきたらすぐにまた家を出る。
てことは、また俺が持って行かないとダメなパターン?
いやでも、べつに母さんがいける時でもいいのか……。
そこまで考えて、いややっぱり……、と小包に視線を落としながら思い直す。
朝に娘さんが居たとしても、朝はさすがに迷惑だろうし、行くとしたら夜しかない。
まあそれはそれで迷惑だろうけれど、母さんも忙しいわけだし、また夜に出直そう。
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