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「悠……っ。待って」
覆い被さる悠の胸から、逃れようとした。まだ心がついていけない。
「やだ。待たない」
柔らかな服の裾の中、入ってくる手の平がくびれた腰から撫で上がっていく。
「もう―― 待たない」
悠の肩を押し返そうとして、掴まる手首。
唇を強く塞いだその顔が、僅かに離れた。掴んだ手を悠の胸へ引き寄せる。指にふれる事故の傷痕。
「二年も待てば…… いいだろ」
悠の瞳が和らいで、わたしを見つめる。
ずるい――
首筋に胸の膨らみに口づけを繰り返す。
そんな表情を見せられたら――
露わになった足に太腿に悠の指がふれていく。
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