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2週間後の日曜日、私は西村さんの住む隣の市にいた。
仕事の研修があり終わったらデートする予定になっていたのだ。待ち合わせの時間がかれこれ30分以上過ぎている。
ラインで連絡を取ったが既読スルーになってしまう。
どうしたんだろう…。
1時間過ぎたところで電話をする。
何度かかけた所でやっと彼が出た。
「なに?」
「なにって…今日デートの約束だったよね。」
「…」
「どうしたの?具合悪いとか?」
「べつに…。」
「ん?とにかく今からでもいいから会いたいな。」
「俺は会いたくない。あっても優しくできないと思う。」
「…?何かあったの?」
「君の友達の亜子ちゃん、俺のインスタのコメ欄に『めいを不幸にしたら許さない』って書いてきたよ。」
ほわっ?
亜子は私のインスタのアカウントから辿っていったに違いない。
でもいくら友達だからって普通インスタにそんな事書く?
彼が怒って当たり前だ。
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。代わりにあやまるよ。亜子には私からちゃんと言うから、これから会えない?」
西村さんはしばらく考えてから言った。
「今日の食事代を出してくれるんだったら会うよ。」
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