第4章

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私は二つ返事でOKした もう待ち合わせ時間はかなり過ぎていたが、ここまで来たら会いたかった。 電話を切った後、すぐに亜子に連絡した。 「西村さんになんであんなコメントしたの?」 「あぁ、クズ村に聞いたの?あいつなんて言ってた?」 「怒ってたよ。なんでそんなに敵視するの?」 「顔見た瞬間わかったんだよ。あいつは女騙すタイプだよ。めいにはそんなヤツと付き合って欲しくない。」 「心配してくれてありがと。たとえそうでも私自身の問題だから…大丈夫だから…」 たぶん亜子はコレを自分がやられたら火がついたように怒るんだろうな… 多少の呆れとそこまで心配してくれることに感謝しながら電話を切った。 いつもの待ち合わせ場所で会い、西村さんの車に乗り換えた。 口数が少ないのはいつもの事だけど、あまりこちらを見ようとしない。 まだ怒っている? 連れてかれたお店は石造りのエントランス、中は和モダンの趣味のいいインテリア。大きな花瓶に生けられた生花。 明らかに高いお店…。おごるにしてもラーメンとか定食屋さんだと思ってた…。 最近オープンした話題のお店だという。 メニューを見るとお寿司をメインにした創作懐石のコースがメインだった。 建築事務所の社長なら普通かもしれないが給料制の私にはかなり背伸びしたお店だった。 西村さんは平均的な5700円のコースを頼んだ。私も同じものを頼む。 注文を待ってる間、彼の意図を探る。 もしかして、わざと高いお店に行き嫌われようと思ってるとか? それとも、彼の怒っているぞアピール? お財布の中にいくら入ってたっけ? カード使えるかな? 料理がきて食べ始めたが考えすぎて味どころではなかった。 代金を払い車に乗り込む。この後どうするんだろうと考えていると薄暗い場所についた。 西村さんの会社の資材置き場だという。 ガランとして周りには何もない。 車を停め運転席から助手席に身を乗り出しキスをしてきた。 舌を入れながらスカートの中に手を入れてくる。 この日は研修でスーツを着ていた。スカートをめくりあげた拍子にストッキングが伝線した。 西村さんは伝線した所に指を入れ内ももの辺りをビリビリ引き裂いた。
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