第5章

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京都は観光にもってこいの快晴。 清水寺は週末という事もありとても賑わっていた。 浴衣を着たカップルがイチャついてるのを尻目に同じ敷地にある地主神社に歩いてきた。 縁結びの神様がいる神社は女の子達の声が響いて華やかな雰囲気。 しかし今日は縁結びが目的ではない…。 敷地の真ん中あたりに周りの雰囲気とかけ離れた桶が置いてありその前に立つ。 人 形 祓 い 人の形をした形代という紙(陰陽師とかに出てくるヤツね)に名前と願いを書き桶の中の水に入れ溶かして厄祓いするのだ。 半泣きで形代に縁切りの願いを書き込む女…。 はたから見たら怖すぎる光景だろうが構うものか。 絶対に西村さんとは今後関わらないようにする。 もう絶対部屋に入れない。エッチもしない。 紙が徐々に水に溶けていくのを見て決意と気持ちが強くなるようだった。 せっかく京都まで来たのだ。 このまま二年坂を下って抹茶パフェ食べよう! ようじやでお土産買おう! 京都を楽しもう!
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