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京都から帰ってきた次の日、西村さんから電話がきた。今更どの面下げて連絡してこれるのか。もう呆れるしかない。
なるべく素っ気ない声で電話に出た。
「もしもし、なにか用ですか?」
「久しぶりだね、京都行ったんだねー」
インスタにupした写真を見たらしい。
だけど何?この脳天気な言い方は…。
「俺にお土産買ってきた?」
はぁ???
京都行くまで完全に連絡絶って、既読スルーしてたのに謝るどころかお土産は?だとぉ!!!
なんなの?この人、馬鹿なの?
怒りに震える気持ちを抑えてなるべく冷静に言った。
「なぜ連絡しなかったんですか?」
「…仕事忙しかったんだよ。」
聞くだけ無駄だ。
「そうですか。わかりました。私、西村さんとこれ以上は付き合えません。もう連絡してこないでください。」
それだけ言うと通話を切った。
すぐに西村さんの着信が入る。
電話に出てもう一度念押ししようかとも思ったが、はっきり態度で示した方がいいだろう。
『着信拒否』と書いてある画面をピッと押した。
これで西村さんとは終わり。
もうあんな振り回される恋愛はしたくない。
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